2012年12月19日水曜日

三段跳

もういくつ寝るとお正月~♪
あいさつがよいお年を~♪
とかが、似合う時期になってきましたね。

僕は今、身体障害、マスターズの両方で陸上競技を行っています。
両方の世界観が体験できています。

それも両方でハンデがある問う事に恵まれています。

身体障害陸上では、年齢制限がありません。
そう、高校生や僕のようなオッサンもパラリンピックや日本代表を争っています。
ここでは、年齢のハンデ。

マスターズ陸上では、当然年齢制限(5歳刻み)です。
が、周りはみんな健常者です。
そのなかで、順位を争います。
海外遠征もありますが、選考記録などはなく希望すれば世界大会にも参加可能です。
ここでは、障害のハンデ。

ハンデがあることに嘆いている訳ではありません。

ハンデが嫌であれば回避すればいいだけの話です。
回避の意味も様々でしょうが…。
争わなく、自分自身が楽しむだけと言う選択肢もあります。

ですが、僕はトップ争いをする事を選択しています。

両方でハンデがありここで三段跳と言う種目を選択した事が大きいです。
何故?三段跳化と言うと…
当初は、短距離(100、200、400)を選考していました。

そう、深い意味はなく、高校時代に400mHの選手だったからで、
他の種目は経験がなかったからです。(中学時代は800m)
(ちなみに両方で千葉県大会で優勝しています)

その後、北京パラリンピックの出場を目標としました。
しかし、短距離での実力の差は歴然でした。

そこで、標準記録をよくよく眺めて考えました。
自分では、走幅跳、三段跳が選択肢に上がりましたが
三段跳など全くの未経験で、ましてやホップ、ステップ、ジャンプの脚の付くルールすら
知りませんでしたので、三段跳は選択肢から外しました。

そこで、高校時代の恩師に運よく会うことが出来て、北京パラの標準記録一覧表を
見せて、可能な種目をアドバイスしてもらう事に…。

三段跳を即答でした。
走幅跳も候補に挙がりましたが、三段跳の方が全然近いぞ!と…。
三段跳の選手は走幅跳も兼ねる事は可能だが、逆は難しいぞ…とも。

三段跳なんて未経験で練習方法すら解らない事も伝えましたが、
バウンディングをやってればいい。との事で、難しく考えるな。と

そのお陰で、三段跳に入り込みました。
その後、紆余曲折ありましたが、すんなりと日本記録を更新する事が出来ました。
それに伴い、走幅跳でも日本記録を更新する事にも恵まれました。

なるほどな~と思いましたね。

でも、残念な事に北京パラでは三段跳の種目は削除されました。
(その後ロンドンパラでは復活)

それに伴い、マスターズ陸上でも三段跳、走幅跳で参戦。
当初はやはり短距離で参戦でした。
短距離では埋めがたい差も、跳躍ならさほど差が無い事がわかり
一層、跳躍にのめり込みました。

その後の進捗はご覧の通りです。

改めて、三段跳にめぐり会えて本当に幸運です。
人生に繋がっています。
ここ最近ようやく実感できてきたのですが、現実ハンデがあるのは変えようのない事実です。
が、その中でハンデが最小になる部分が必ずあって、僕の場合はこの三段跳だった訳です。

そこを突き詰めて行けば身体障害者の年齢のハンデ。
マスターズでの身体のハンデも付け入る隙が十分にあります。

それに気付いたのが大きいです。

それに伴い、色々と競技の事を考えているうちに、様々思考が生まれてきました。

私生活などにも、競技で得た思考すると言う事が生きてきています。

つくづく思います。
本当に三段跳と言う種目にめぐり会えて幸運だったと…。

短距離で進んでいたら、きっとここまで真剣に向き合っていないかったかも知れません。

三段跳にめぐり会えて、手放したものも確かにありますが…。
幸せは自分自身が知っていますよね。

そう、僕は人生からの問いにこのように答えています。

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