2016年6月25日土曜日

初体験

ここ最近、雷雨が多いラオス、ヴィエンチャン地方です。
夜半や未明なので直接的な被害はないのですが、窓を開けて寝られる方は大変だろうなーと思っています。

定期練習も順調に行えています。
少し気になるのが、少し元気がないよいに見えるのが一抹の不安材料です。

その影響でしょうか、タイム計測にも表れていて一時期ほどの勢いはありません。
とは言え、全てが右肩上がりに物事が進むとも思っていません。

人にアドバイスするときは、全て右肩上がりなら世界記録を作っちゃうよ!と答えるのですがね...

選手達の心境も複雑だと思います。
16-21歳までですが、親元を離れ生活して行く大変さや、それぞれのバッボーンも加味せざる得ません。

今、出来ることは出来るうちに実行したいと改めて思います。

個人的にも、右ふくらはぎを痛めました。
今日で4日目ですが、少し痛みます。
(昨日、200mタイムを計測するのにスタート地点で時計を押すと、否応なしに走らざる得ない状況になります)
日本での試合、千葉マスターズ選手権に間に合うといいのですが...

写真はマイモン君
彼が来ると場が明るくなります。

そして、表題の初体験は...食べました。。。
何のサナギでしょうか?
訳も分からずに食べさせられて、亀の手に似ていたので貝かなぁーと思い皿を見たら...そこに、一緒いたのが

コオロギでした。
コオロギの方がクセがなく食べられました。
サナギは少しクセがあるが食べられました。
ラオス人はサナギを好んで食べていました。

本日も最後までご覧いただきありがとうございます。
多謝、羽根。

2016年6月18日土曜日

連鎖

気温は30度前後なのですが、蒸し暑さが強めのラオス、ヴィエンチャン地方です。
地味にキツイです。

6月〜8月まで長期の夏休みに入っています。
一説によると、地方出身者は帰省し田植えなどの手伝いが必要になるため...とかを聞いたことがあります。

でも、長いですよね。

ラオス代表障害者陸上メンバーも日々、練習に励んでいます。
諸事情で、メンバー全員が揃うことは難しいですが、出来る範囲で出来ることを行っています。

陸上競技場での練習になるのですが、ゴミ問題は以前に触れました。
引き続き、同じ精神で継続中です。

選手にも、最低でも自分のゴミはゴミ箱へをうるさいくらいに伝えています。

僕は後から入ったので分からなかったのですが、昨日、競技場に入るとペットボトルが1つあったようです。

何の違和感なしにKen君が拾いました。
いやー、嬉しいの何の!!
ビックリもしましたが、褒めちぎりましたよ。
同行していたPonさんも少し驚いた表情を見せていました。

競技力がアップするのは当然嬉しいですが、こういった環境へ気持ちが向いてくれることも同じように嬉しいです。
もしかすると、競技力アップより嬉しいかったかもしれません。

本当に微々たる進歩ですが、この進歩がなければ次へは進めません。

それに伴い、競技力もアップ中です。
昨日は、タイムトライアルでしたが選手は進化中です。
70mでは、0.8秒の短縮も...

当然、修正の余地は沢山あります。

負けじと、僕も昨日はスパイク(三段用)を履き、30、50、70、100mとタイムトライアル。
全てにおいて進化中ですが、元が遅すぎるので如何なものかとも思いますが...

100mは前回は加速走でしたが、今回はスタンディングでのダッシュですが上回ることが出来ました。

その後、時間もなく幅を6歩助走で3本行い、ラオス選手の前でデモンストレーション的に跳び、カッコつけました。
距離にして4m程度でしたが、シザースや着地の豪快さが初体験のようでした。

競技力も上がり連鎖反応で環境にも目が行くのかなーと、何だかほくそ笑んだ昨日でした。

写真は昨日で契約終了のTukTukの運転手さんとの記念写真。




本日もご覧いただきありがとうございます。
多謝、羽根。

2016年6月10日金曜日

共通

雨季のラオスです。
やはり蒸し暑く、スコールのような雨が基本ですが、たまにシトシトと降っている時もあります。

雨季に入り改めて車購入の有意義さを再認識しています。

先日、フェイスブックでもアップしましたが、3日間にわたり日本からパティシエさんがお見えになり新製品の伝授方法を見る機会に恵まれました。
※過去3年に渡り技術指導しています。
(フランスでも修行経験あり)

一言で言うと同じなんだだなーと感じました。
僕自身は、お菓子・ケーキ作りは全くの未知の世界です。

パティシエさんの手際のいいこと。
また、日本とは違い材料の不足なども臨機応変に対応出来るあたりは、さすが一流と言わざる得ません。

手本を見せて実践させる。
間違えることは悪いことではなく、良いことだと...
何が違いどこで間違ったのか?をちゃんと意識させることの重要性。

そして、次の機会に活かす。

違うのは、試食が出来るか出来ないか?
これ、意外と重要だと思いますし思いました。

この違う点を何でカバーすればいいのか?
新たな気づきです。

我々の土俵だと記録とかに当てはまるとは思いますが、それ以外にも検討の余地があります。

決して怒ることなく、全てを受け入れる感じ。
ユーモアも交え指導する手法は、僕と共通する部分でもありました。

日本でも見かけますが、声を荒げる人はどうも感心できません。

今回のパティシエさんの技術指導は勉強になりました。
僅か3日間ですが、今後に充分活かせるでしょう。

重要なのは、この後の技術指導です。
その時は、大幅な違いはチェックできますが、指導者がいないと難しい部分です。

まさに、海外での技術指導での一番のネックです。
この問題をクリアするのは厳しい問題だとは思いますが、幸い今回のパティシエさんの技術指導を現地でチェック体制が整っています。
この体制を確立出来たのは大きいと思います。

ADDPのこのシステムの構築は、海外支援のロールモデルだと思います。

その延長で、僕の陸上競技支援もボランティアという形ですが始めることができました。

技術指導、指導者育成は、我々日本人が貢献出来る部分ではないかと改めて思えた今回のパティシエさんの技術指導見学でした。



今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
多謝、羽根。

2016年6月2日木曜日

回想

雨期の天気が何処かにいってしまったような晴天が続いています。
蒸し暑さもあり気温は35℃だとだいぶ厳しい暑さに感じます。

7月31日 千葉マスターズ選手権に出場しようと思います。
種目は、100m、走り幅跳び。
長崎全国障害者スポーツ大会でグタグタな記録で終わってそのままフェードアウトしてしまったので、落とし前(ケジメ)をつける意味合いも含めての種目選択。

目標記録
100m 15"48(+1.0)
走り幅跳び 4m12cm(14歩)
2014年長崎全国障害者スポーツ大会での結果。
この大会を最後に試合から遠ざかる。

このころから多発性筋炎・肺炎を発病していたと思われる。
走るにしろ跳ぶにしろ力が入らない。

食事も噛む力が衰え、少し固いものは噛み砕くことが困難になって1時間程度も食事に要していた。(リンゴの丸かじりが出来ないなど…)

ただ、痛みもダルさも特に感じられなかったのでさほど気にならなかった。
その後、会社の健康診断で要再検査項目から本格的に検査して、ようやく(2ヶ月間程度)病名が判明する。

よくマチュピチュへ行けたなーと今振り返るとつくづく思う。
高山病で苦しんだこと、ワイナピチュ登山が異常にキツかったことが、思い出されます。(多発性筋炎・肺炎が関係していたかは不明)

その後は、3ヶ月間の入院生活をおくり緩解に至る。

入院中は同じような病気の人が沢山いることに驚く。(女性が7-3程度で多かった)
話を聞くと、長期入院を余儀なくされているらしい。
国の難病指定だけあり、それぞれに治療、投薬が違い効果も異なる。
運良く、僕は自分に合った治療、投薬がみつかり退院に至る。

退院後、体力・筋力の低下に驚愕する。
退院後、散歩から開始して徐々に体力を戻す作業(リハビリ)には本当に苦労した。
筋肉(力)を使うと、検査数値(CPK値やCK値と言う)が上昇し再入院もあり得る。

Dr.にお願いして、毎週検査してもらいリハビリの量を探っていった。
目的は、競技復帰なので現状維持ではなく向上のため。

なんとかペースを掴め、紆余曲折ありながら2015年11月にラオスへ赴任する。

ラオスへ赴任後直ぐに強化練習に加わる。
居住地から片道5km離れている競技場へ1日2回、3週間、週5日間自転車で通った。
競技場の往復だけで相当な運動量で体重も落ち気味になり、キツかった時期でもある。
強化練習中は自分の練習は封印せざる得ない状況。
結果的には、キツかったがこの自転車での往復が非常に効果的であったと思われる。

その後、2月から代表選手への定期練習を提供出来るシステムが整う。
週3日間ではあるが、大きな一歩である。
そのなかで、自分も選手と一緒に走ったり補強を行う。

順調に進んでいたが、自転車で事故をもらう。
2週間程度痛みが取れず自分の練習は出来ず、また、帰国などとも重なり約1ヶ月間程度、自分の練習から遠ざかる。

その後、自分の練習を再開出来て先日は1年ぶり以上でスパイクを履けた。
思った以上に走れて、違和感もない。
翌日も筋肉痛に悩まされることもなく、なんとなく手応えを掴む。

すると、競技復帰が急激に頭に浮かんできた。
以前から、帰国のメドは大まかに組んでいて障害者大会、マスターズ大会の予定もスケジュールには組み込んではいた。

タイミングが合うのは7月31日しかない。
本当は9月頃を想定していたが、帰国と合わない。
少し時間が足りないと思えたが、よくよく考えた。

この不安はきっと9月でも思う不安だろうな!と。
確かに7月より9月の方が練習も積めるし自信も深まるだろう。
でも、タイミングが合わないとなると試合だけで帰国する訳にはいかない。
ましてや、事件事故に再度見舞われる可能性も否定出来ない。

元障害者日本記録保持者、千葉県マスターズ記録保持者のプライドもある。
でも、そんなもんどうでもいい。
屁みたいなもんだ。

難病指定の膠原病、多発性筋炎、肺炎を緩解させて競技復帰のほうが魅力的だろ!
多少でも、同じような境遇の方々への励みになれば、こんなに嬉しいことはない。

長崎での記録以下になるかもしれない。
そうなると落とし前を付けたことにはならないという考えもあるだろう。
だが、新たにスタートラインに付いたことが重要なことで、落とし前を付けたことになると自分は思う。

当然、出るからには目標記録を上回り、もっと速く、もっと遠くへと強く思う。

大会へ出ようと思える心境になったこと。
ようやくここまで来れたことを誇りに思う。

ほんの少しだけ自分を褒めてもいいかな?と思う今日この頃です。

本日もご覧頂き、ありがとうございました。
多謝、羽根。