2017年12月23日土曜日

1マイル4分の壁

寒かったラオスです。
ヴィエンチャンでも9℃まで下がりました。
本当に辛かったです。

その程度で寒いの?って思うかもしれませんね…

こちらの方は、暖房設備がありません。(エアコンはありますが暖房機能がない)
また、暑いのを想定してますので隙間も作ってあります。
窓だってサッシはごくごく稀で木枠の窓で、隙間も当然。
給湯も
水に近ければ水量はあるが熱いお湯だとチョロチョロ程度、(当然、シャワーのみです、泣)

最低気温のヴィエンチャン
この日が底でした。
北部では積雪もあったらしいです。
南国で常夏をイメージするかもしれませんが、こんな時もあります。

おまけに、寒くなり始めから体調を崩しました。
初日は、すごい下痢でした。
深夜1時頃から朝まで10分置きくらいにトイレの往復。
いやー辛かった。
その後、薬を飲んで下痢は止まりましたが体重が3kgも一気に落ちてしまったので、フラフラでした。
食事も、体内に物を入れるとまた“下痢“の恐怖から少しずつ消化の良いものを選んで、何とか4日かけて元に戻りました。

寒さも峠を過ぎ、体調と比例して良くなってきてます。
朝はまだ冷え込み14℃とかで寒いですが、日中は28℃位まで上がります。
このまま通常に戻ることを期待します。

さて、話題は変わり選手の自立についてを少し
12月の21,22,23日にかけてラオス国立大学で陸上の大会があるらしいです。
情報収集したのですが、いつものごとく情報錯綜し、最終的には夕方からの競技だから視覚障害選手の参加は厳しいとの結論に至りました。
ところが、選手が1名参加したいと打診がありました。
自力で現場へ行き参加するとのことです。(当然協力者はいます)

参加自体は全く問題ないのですが、現在の練習は冬季トレーニング真っ最中です。
注意点を伝え、メインは遊びに行く感覚で楽しんで行ってきな!と送り出しました。

21日、通常練習していると、参加した選手から他の選手へ打診があったようです。
23日に試合に参加していいか?と。
ただ、この選手は筋肉を痛めやすい選手です。
この辺は本人も理解していて、細心の注意を払い遊んできな!と伝えました。

少し選手と話していると、スパイクは履かずに靴で走るかもや、全力は出さないとか色々と考えているようでした。
最終目的は楽しく過ごせればそれが一番だと伝え、自分が良いように考えて行いな!と。

リレーも走るかも?とのことで内容を聞くと健常者に混じってチームにはいると思うと…。
これ、非常に重要で嬉しいことです。
健常者組も障害者組を認めてくれた事です。
(ただ、この考え方は日本人独特なのかもしれません)
ラオス人からすると、同じ競技者だと思っているかもしれませんし、そのような人間性を持っている国民性です。

健常者陸上選手とは定期練習を初めて常に一緒です。(当初は離れた場所に陣取っていたが、近くへ移動させた)
健常者組も我々の練習を見て一緒にやったりして、バリアは無いかごくごく僅かです。

大会へ行って選手を見つけ気持ちよく試合に参加させてくれる。
確かに規約や決まりは大事でしょうが、どこかの国とは大違い。
オープン参加でもなんでもいいんです。当事者が参加できて楽しめれば。

選手自身が情報を集め自力で参加する。
2年前からすっかり成長・自立しました。
今回、1名が勇気を出して大会へ参加。
他の人も、あいつが行けたんなら俺も行けるな!?と連鎖。

まさに、「1マイル4分の壁」です!(詳しくは1マイル4分の壁で検索)

初めて開ける扉は怖いけど、開ければ新しい世界がそこにはある。

また、参加したことで主催者や他の選手にもアピール出来たことで次回以降に繋がる。
今回、選手自身で考え行動して自信がついたと思う。

今日(23日)はバスで行くって言ってました。
うん、いいよ!すごくいい!!
色々考えて実行移せるようになってきた。
気温も上がるようだし怪我なく楽しめれば最高!
何だか嬉しいね―。

長文にお付き合い頂きありがとうございました。
多謝、羽根。

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