2016年12月30日金曜日

まだやってます。

 2016年、無事に終えることができそうです。
 膠原病の一種類である多発性筋炎・肺炎という国指定の難病を発病後、寛解しての東南アジアのラオスで一年間の活動でしたが、おそらく、大方の予想を上回り体調・定期検査結果ともに好調に転ずるという全くの予想外の出来事で、また、病気の影響から最悪の結果で終えた競技の面でも、しっかりとリベンジできて本当に強運の元に生きていることを再実感できた年でもありました。

 ラオス選手たちの年末年始は、303112がお休みのみだそうです。希望を聞いたら、通常通りの練習をしたいとのことですので、今日が最終日で、2日からの始動になります。(数名は帰省中)

 2017年もこれに甘んじることなく、健康には十分注意し、自分自身が納得できるように粛々淡々と歩んで行きたいと思います。

 好きな言葉、大事にしている言葉の一つで“Quality of Lifeの充実に向け来年も進んで行きます。

 今年一年間、この長文のブログにお付き合いくださりありがとうございました。
来年も、粛々淡々と情報発信し続けたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

2017年がみなさまにとって実り多き年となりますように。
20161230日 ラオス・ヴィエンチャンより

多謝、羽根。

2016年12月24日土曜日

Laos Olympic Day

 ラオス・オリンピック・デーに参加してきました。聞いていた内容(朝6:0013:00頃まで)とだいぶ違っていましたが(6:008:00終了)、いい経験をさせてもらいました。当然、普段教えている視覚障害選手の参加希望者も一緒です。情報は、カウンターパートナーに頂き、Tシャツを配るからサイズを教えてくれとのことで伝え、選手も同じく伝えていたようです。選手はシャツへの期待が大きいようでしたが、手違いで連絡が届いていなくシャツは無し…になりかけたのですが、常日頃、同じ場所で練習している健常者のコーチの方の配慮でシャツを頂くことができました。(サイズが全てXLですが…)

 今回初か?と尋ねるも、毎年行っているとのことです。昨年は情報がなく、知っていても来ることはなかったと思います。記念日自体は12月の最終土曜日に行っていると捉えました。ラオスは意外とこの辺については柔軟で、ピーマイ・ラオ(ラオスのお正月)も4月の3週目の週末に合わせるように行っているようです(違っていたらごめんなさい)。祝日が少ないラオスの知恵なのかもしれません。

 記念式典ですが、堅苦しい挨拶はほんのわずかでした。メインはエアロビクス、結構長い時間行っていて本気で行えば疲れるだろうなーと思うほどでした。7時前から大音量での音楽、掛け声でしたが、それなりに皆さん気持ちよさそうに踊っていました。ロードバイクも500台でタットルアン(ブッタの骨を納骨していると言われているお寺)まで往復したようです。チアリーディングも披露され華を添えていました。
頂くことができたTシャツで記念撮影
シャツはインです。


 本当の意味での朝飯前の一行事。“皆なで体を動かそうよ!”とのメッセージではないかと個人的に受け取れました。
 
健康志向が強いと思える出来事でした。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

多謝、羽根。

2016年12月17日土曜日

未来へ

 寒い日が続いているラオス・ヴィエンチャン地方です。寒いといっても基準がそれぞれなので、気温をいうと笑われそうですが…。地元の方々は真冬の服装が多く目につきます。僕も、長袖、長ズボンを着ています。

 先日、ラオスパラリンピック委員会(以後、LPCと表記)主催のワークショップに参加してきました。会場を間違えて遅刻し、半袖、半ズボンでの参加…。(言い訳しますと、練習日で帰宅する時間がなく着替えることが出来ないので)まさかの、ボラン副大臣がいらっしゃるというのに…。

 今回のワークショップには、教育スポーツ省、各障害者団体の代表でボードメンバーの方々、ラオスオリンピック委員会の方々も参加していました。会のメインはLPCの定款の見直しでした。特に注目したのが、オリンピック委員会の方々の発言についてです。通訳さんがいたので、内容を聞くことが出来ましたが、非常に建設的で素晴らしいことを伝えていました。LPCの方も真摯に受け止め、お互い胸襟を開き素晴らしいワークショップではなかったかと思います。今後、より良い方向へ進むことが期待できます。ここでも、ラオスのインクルーシブを再認識できました。

 その会議中に教育スポーツ省の方に、次回のアセアンパラ@マレーシア大会までの練習スケジュールと参加候補選手と有望種目の提出を求められ、それを元に選考をすると言っていました。(予選会は別に開催予定)結果はどうなるかは分かりませんが、僕の意見を聞いてくれるのは非常に嬉しく光栄なことです。

 それと、1224日はラオスオリンピックデーだそうです。先日、いつも練習しているグランドでその日を記念してエアロビクスを開催するので、視覚障害選手と一緒に参加して欲しいといわれ快諾したのですが、集合時間が朝の600だそうです…。終了時間は1300頃になるのではと…。まあ、朝は苦手ではないですが、少し早いですね…。

 昨年も思いましたが、暖かいせいでしょうか(ここ最近寒いですが)、師走の感じが全くしません。X’masのイルミネーションも多少あり、道端のお店にもサンタの洋服が飾ってありますが、盛り上がりはさほど感じません。おそらく、年末年始も通常通りの週末になるのではと思っております。

ボラン副大臣をお招きしてのワークショップ。
下が隠れてよかった、よかった。


本日もご覧いただきありがとうございました。

多謝、羽根。

2016年12月10日土曜日

きてます…

 ラオスは、今が一番いい季節かもしれません。

 あっという間に12月ですね。昨年のラオス独立記念日(12/2)はアセアンパラゲーム@シンガポール大会へ向かった日でもあり、月日の経つのが本当に早く感じられる今日この頃です。

 ここ最近少し感じたことがありまして…
 誰かが行動を起こして物事を進展・発展させるとそれが基準になって行くものだなーと改めて感じています。人が変われば当然、価値観も変わる。保守的がいいのか革、新的がいいのかは様々な意見があるでしょうが、個人的には誰かの言葉ではありませんが、革新・改革なくして成長なし、と思っています。物事シンプルに簡潔に、省略できることは省略する。ここでも、誰かの引用をしますが、最小限の努力で最大の成果を掴む。(これ、嫌われる言い回しですがね)少し脱線しますが、練習で例えると、練習で100mを10本走るより、試合で1本走った方が身になると思っています。(基本動作の習得は別問題)

 徒歩より自転車、自転車よりバイク、バイクより車、車より電車、電車より飛行機といった感じですかね。確実に行動範囲が広がり比例してチャンスも広がります。(危険因子も当然比例しますが…)
 
 何が言いたいかというと、“現況に満足した時点で全ての成長は止まる“ですね。

 まあ、僕のことなどどうでもいいので、ラオス選手についてお話ししたいと思います。先日以来の全体的なバランス低下状態でしたが、ようやく上向きの兆しが出てきました。とはいえ、この辺の強弱のさじ加減が難しいところでもありますが…
 そんな中でも、100m・走り幅跳びを選考するケン選手ですが、頑張っています。彼はチームで一番の努力家です。ようやく努力が結果として現れてきました。とはいえ、100mでも飛躍的な記録の向上は見られるのですが、エースの存在に隠れ気味です。そんな中、走り幅跳びで530cmを跳んできました。20cm程度の自己記録更新です。跳躍をみていると、後半のひと伸びがあるのでもう少しスピードを上手く結びつけることが出来れば、6mも見えて来るのではないかと考えています。スパイクにアクシデントがあった中でのこの記録は見事です。
ピンが陥没!
こんなのあるの?ですよね。これ、まだ数回しか履いていなんですが…


 














もう一人の400m・800mを選考するサイ選手。
 彼は以前にも触れていますが、おっちょこちょいで、すぐに何処かに身体の何処かをぶつけて満身創痍のような状態が多いです。なので、練習内容も難しいのですが、ようやく安定してきました。彼は面白いタイプで、100200mなども短距離選手に勝つとはいきませんがいい勝負をしてきますが400mになるとタイムがついてきません。本人は頑張っているので、僕の責任でもあります。でも、記録は悪いなりに安定して3本走れるので、密かに800mはある程度は行くのではと思っていましたが、自己記録を7秒程度短縮してきました。

写真一番右がケン選手、写真右から3番目がサイ選手。

 
















時間差がありながらも、順調に成長して行く選手たちを見ているとこちらの方が嬉しくなりますね。リレーの練習も始めましたので、今後もラオス視覚障害者選手をよろしくお願いいたします。
リレー始めました。
アンダーハンドパスで行きます。


















本日も長文をご覧いただきありがとうございます。

多謝、羽根。