2018年7月28日土曜日

知らないこと


相変わらずの長雨が続いています。
ニュースでご存知のかたも多いでしょうが、ダムが決壊したようです。
場所は、僕がいる所(首都ビエンチャン)から南へ約800km離れた、カンボジアとの国境付近のアッタプーという県ですので直接的な影響はありませんが、とても心配な出来事です。

この辺(ビエンチャン)では、長雨の影響で近くを流れるメコン川の水位は過去最高レベルまで上昇しているようです。(その後、地元民からの情報で1962年にメコン川が氾濫してビエンチャン市内もヒザくらいまでの浸水があったとのことです。)

話題は変わってオリパラですが…(変わりすぎですね。。。)
日本の暑さが危険レベルらしいですね。
色々と思うことは多々ありますが、またの機会にでも…

今、ラオス障害者陸上チームを2020年の東京パラへの出場を目指しています。
以前も書きましたが、そこに至るまでのプロセスは非常に複雑・難解・困難を極めます。
そう、フェデレーションがないのですから…
それ以外にも沢山ですが、細かいことを書くととても書ききれないのでご想像にお任せします、笑。

そんななかでも、日本でオリパラを開催するメリットが我々途上国にも徐々に見え始めて来ました。
日本にいたら決して見えない・分からない世界です。
上手く繋げて、少しでもその国の一助になれば幸いです。

自分自身には裏方をやりきった!って満足だけです。
と、色々と含みを持たせておきますね、笑。


内容とは無関係の写真です。
甘い物よりスッパイ物の方が
美味しいと感じる変わり者です、笑。
本日もご覧頂きありがとうございます。
多謝、羽根。

2018年7月21日土曜日

大丈夫?

ここ最近、雨が続いています。
僕が来てからこれだけ連続するのは初めての体験です。
今週は1日だけ若干の晴れ間が見えた程度で後はシトシトと雨。
日本の梅雨どきを思わせる降り方です。
まあ、洗濯物の乾きが悪い、悪い、笑。

練習時も例外ではないのですが、小雨になったりちょうど止んだり、豪雨になったりと様々です。
その合間をぬって行います。
通常でも正味2時間程度がどんどん短くなります。
雨ですと当然ですが暗いです。
この暗さが視覚障害選手には辛いらしく、前にいる人が見えないようです。
以前も書きましたが、前にいる人が予測不可能な行動をするのです、笑。
本人からなかなか申告せずに、何かやりたくない雰囲気を察して聞いたところ判明しました。
この辺のことは非常に重要で危険も伴うことなので、遠慮とかそういう問題ではないので必ず意見することを強く伝えました。

ですが、雨が降っていたほうがグランドへ来る人がほとんどいないので好都合なんです。
雨の気配が全くない曇りがたくさんの人が身体を動かしに来るので一番危険です。

話は変わり、食に関してですが。。。
基本的に何を食べても美味しく思えるタイプの人間です。
過去に海外遠征での食事で、美味しい美味しいを連発していたら、“羽根さんって食のハードルが低いよね”って言われるくらいです、笑。
だから何処へ行っても苦労しないのかもしれません。

話を戻して、
そんな僕ですがメロンがどうも美味しいと思えないのです。
決して食べられないとういことでもなく、ただただ美味しいと思えないのです。
恐らく、美味しいメロンに出会っていないのだと思います。
本当のメロンを知らないだけでしょうね。

Facebook
で発信したら、ラオスに美味しいメロンがあると!
メロン王子の異名をもつ方のメロンは最高との情報を頂きました。
その王子も多忙を極める方らしいので会えるのかどうかも不明。
そんな人物が本当に存在するのか?
単なる都市伝説なのか?笑笑。

それ以外で以前からどうもよくわからない事も。。。
絶滅危惧とかでクジラやマグロ、ウナギなどが制限されて、ゆくゆくは食べられなくなる可能性もあるとかの話を聞きます。
確かに食べられなくなれば寂しいでしょうが、その生物のことを考えると少しくらいは制限や我慢出来ないのでしょうかね?
確かに、食文化で過去からずーっと食べ続けてきてますから気持ちは分かりますがいなくなるまで捕るって、どうなんでしょう?

少し話はそれますが、以前漁業関連の仕事もしていました。
潜水士が海に潜って貝などを採る仕事です。
一時期、地元で採るものがなくなって違う場所に行って採らして欲しいとお願いしたところ、潜水士は採ると根こそぎ採るから資源が枯渇するのでダメだとの話を思い出しました。
現在の状況は分かりませんが、その仕事を退いてしばらくして聞いた話ですが、やはり採るものがなくて困っているとも聞いたことがあります。

一方では弁当などの廃棄問題。
品切れになれば客足が遠のくのでの処置でしょうが…
ちょっと正気の沙汰ではない気がしますね。

僕らの世代は何の問題はないでしょう。
資源には限りがあると思います。
無くなってから気付くなんて…
“もったいない”が有名な言葉ですが、矛盾を感じるのは僕だけでしょうか?

今回も写真は無関係です。
BeerLaoから新商品ですね。
新しもの好きとしては試さざるを得ませんでしたので、笑。
味は好みですので、ご想像におまかせします。

本日も長くなりましたがご覧頂きありがとうございました。
多謝、羽根。

2018年7月14日土曜日

方向性

以前、梅雨明けのような天気と書いたら雨が多くなり、その後もスコールに見舞われている共この頃です。
上手い具合に練習前のスコールなので練習は出来るのですが、これがまた蒸し暑さ・不快指数共に100%ですね(私気象観測台発表、笑)。
ミストサウナ並です。。。

以前、中距離の健常女子が練習に来たことはお伝えしましたが、残念ながらその後、来ませんね。。。(まあ、“らしい”と言えば“らしい”ですが、笑)。
ですが、14歳の子は毎日来てます(天候不順は除きます)。

全くの素人で筋力も皆無。
丁度、タイミングが合ったので100mの記録を取りました。
19秒弱ですね、走り切る体力もなく、力を出す事も分からないようです。
以前は、ドリルを半強制的に落とし込んでから走る練習に移行しましたが、今回は変えています。と言っても、以前は全員が同じ歩みだったのでその選択肢で良かったのですが、今回は1人ですので戦略も変えないといけない必然性ですが…

当然、ある程度のドリルは行いますが、走る行為も並行して行います。
走らせて何処の何が足りないのかを本人に質問して答えてもらい気付かせる方法を選択しています。
まあ、そこまでの語力が付いたのもこの手法を選択出来たとも言えますが…。

まあ、これが予想通りの答えが帰ってきて面白いこと、笑。
視覚障害の女子と一緒に練習するのですが、何もかもが違い過ぎるのですが、本人も自覚していて、ここでも何が足りないかを理解しています。
この健常女子が来てくれたおかげで、障害女子もコーチ役になったりと、まんざらでもないようです。

どちらがいい悪いではなく、色々な引き出しを持っていて、その時々で何がベストかを選べることが重要。

ここでもインクルーシブが実践できています。

ただ、不安要素もあるんです。
陸上の練習だと、健常者のコーチの理論が古いのです。
今後、ここを徹底的に理解することが出来れば、健常選手の能力も上がることは容易に想像が付きます。

この理論ですが、障害組では僕の理論は前回の結果で選手はもちろん、担当省庁も理解してくれています(前回のパラ参加標準記録を突破した)。
残念ですが健常組には、僕の理論を伝える機会もなく聞く耳も持ってくれません。
(わざと近くで聞こえるように、違う理論を指導しているのですがね、笑)
単に、僕の力不足・ネームバリュー不足は否めません。
この部分がクリア出来れば、インクルーシブの見本となることは間違いないです。
なんとか、正確な知識を落とし込むことをしたいですね。。。

ここが上手く行けば、オリンピックへもワイルドカードではなく標準記録突破という正規の方法で行けるだけの選手の能力はあります。
それだけに、なんとかしたい感は非常にあります。

お前は障害者のコーチじゃないのか?って声も聞こえてきそうですが、健常者だろうと障害者だろうと知識は一緒です。
分ける自体オカシイのです(義足などは別の話)。
現在の障害組のコーチも健常組から強引に引っ張ってきました。
ここの壁をなくせば、コーチは両方のグループを見ることが出来る。
だからこそ、ここが重要なポイントです!
そうなることで、無駄なお金も削減できる。
(この部分を嫌がる人がいるのは万国共通かもしれませんが…)

まあ、この辺の考え方が嫌だったバックボーンが由来しているのでしょうか?
先進国で出来ないことを途上国で行う。
何が先進で何が途上なのか、、、
こんな事書くから、面倒な野郎や生意気な野郎と言われる所以ですね。

基本、やりたいからやるんだと思う。やりたくなかったらここまで考えないと思う。
誰かの役に立つのも大事ですが、結果としてそうなるんですね。


写真は全く無関係です。
BeerLaoとひまわりの種。
日本人には馴染みは薄いでしょうが、美味しいですよ。
ようやく上手に剥いて食べられるようになりました。

だいぶ長くなりましたが、本日もご覧頂きありがとうございます。

多謝、羽根。

2018年7月7日土曜日

成長と難題

同じことを続けていると少しづつですが信頼度も上がるようです。
我々、障害者陸上クラブ(現在は視覚障害者のみですが)も健常者の陸上選手は勿論、ラオス・プロサッカー選手やコーチや一般の方々からも声をかけて頂けます。

僕が一番嬉しいのは、視覚障害選手に一般の方々が様々な質問を投げかけてくれることです。
それに対して、選手もしっかりとした自信のある口調で答えています。
自信がない場合もありますが、僕に確認してきます。
お試しで来る健常者などもいますが、僕が手が回らない場面では上手くフォローしてくれています。

初めの頃は、自分からは決して話さない子たちでした。
ましてや、質問が来ると逃げるように何処かへ隠れてしまう。。。
だいぶ成長していますね。


視覚障害選手のポンが訪ねてきた健常者に
エクササイズを伝授している様子

一緒に練習したいと訪ねてきた健常者女子、14歳。
目標は選手になりたいとのことで基礎から本格的に。

あとは、もう少し“考える“力”が必要だと思います。

支援してもらえる状況が当たり前になっています。
途上国なので当然といえば当然なのかも知れませんが、その中でも考えることが重要だと思っています。
みんなで分け合う精神は、ずば抜けて素晴らしいです。
そこからもう少し成長してもらいたいのです。

僕たちのような障害者も、無いものを工夫して最大限活用することで道も開けてきます。
無いものは“ない“
それがどうした!
無いことは恥ずかしいことではないのです。
無いからこそ工夫しないと。
不自由だと認識してその不自由を出来る範囲で克服しないと。

その時々で課題も変わるでしょう。
それを一つずつ考えて改善、改良、工夫して良くしていくことで自分自身は勿論、周りの人への影響もあり成長して行くように思えます。

もしかすると我々は”考える力”を育てる力を奪っているのかもしれません。

割り切っていついつまでの期間を全うすれば後は知らないよ、って思えないんです。
でも、そうじゃないと務まらないのかな?
じゃあ、私財投げ売って全部尽くせばいいんじゃないの?って声も聞こえてきそうですが、僕にはそこまで出来ません…

難しい問題であり、僕の力不足は当重々承知です。

本日もご覧頂きありがとうございました。
多謝、羽根。