2018年7月7日土曜日

成長と難題

同じことを続けていると少しづつですが信頼度も上がるようです。
我々、障害者陸上クラブ(現在は視覚障害者のみですが)も健常者の陸上選手は勿論、ラオス・プロサッカー選手やコーチや一般の方々からも声をかけて頂けます。

僕が一番嬉しいのは、視覚障害選手に一般の方々が様々な質問を投げかけてくれることです。
それに対して、選手もしっかりとした自信のある口調で答えています。
自信がない場合もありますが、僕に確認してきます。
お試しで来る健常者などもいますが、僕が手が回らない場面では上手くフォローしてくれています。

初めの頃は、自分からは決して話さない子たちでした。
ましてや、質問が来ると逃げるように何処かへ隠れてしまう。。。
だいぶ成長していますね。


視覚障害選手のポンが訪ねてきた健常者に
エクササイズを伝授している様子

一緒に練習したいと訪ねてきた健常者女子、14歳。
目標は選手になりたいとのことで基礎から本格的に。

あとは、もう少し“考える“力”が必要だと思います。

支援してもらえる状況が当たり前になっています。
途上国なので当然といえば当然なのかも知れませんが、その中でも考えることが重要だと思っています。
みんなで分け合う精神は、ずば抜けて素晴らしいです。
そこからもう少し成長してもらいたいのです。

僕たちのような障害者も、無いものを工夫して最大限活用することで道も開けてきます。
無いものは“ない“
それがどうした!
無いことは恥ずかしいことではないのです。
無いからこそ工夫しないと。
不自由だと認識してその不自由を出来る範囲で克服しないと。

その時々で課題も変わるでしょう。
それを一つずつ考えて改善、改良、工夫して良くしていくことで自分自身は勿論、周りの人への影響もあり成長して行くように思えます。

もしかすると我々は”考える力”を育てる力を奪っているのかもしれません。

割り切っていついつまでの期間を全うすれば後は知らないよ、って思えないんです。
でも、そうじゃないと務まらないのかな?
じゃあ、私財投げ売って全部尽くせばいいんじゃないの?って声も聞こえてきそうですが、僕にはそこまで出来ません…

難しい問題であり、僕の力不足は当重々承知です。

本日もご覧頂きありがとうございました。
多謝、羽根。

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