2016年2月19日金曜日

現実

早いものでもう2月の中旬です。
ラオス(ビエンチャン)は一時期の厳しい寒さはどこかえ行ってくれ、朝は少し冷えますが日中は30℃前後まで上がります。ですが、湿度が低いので過ごしやすい日が続いています。

ラオスで係わっている代表選手への強化・育成。
その中で少しずつ見えてきました。
とは言っても、国際クラス分けについてです。

障害者陸上競技には国際クラス分けというものがあります。
これを取得し維持しないとパラリンピックには出られません。

少し国際クラス分けについて簡単に説明します。
取得に関しては、どの大会でも取得出来るものではなく、取得出来る大会は限られています(日本の試合でも取得出来ません)。
日本近郊ですと、中国、ドバイ位でしょうか?その他にもあるので、好みで選択は可能ですが一人で行って現地でクラス分けを受けるという事は現実的ではないと思います。
ですので、選手団としての参加がいいとは思うのですが、全額自己負担です(現在は不明)

その後、維持は年間費を払います。

パラリンピックへ出場するには、年間に1、2試合程度IPC公認大会への参加義務と標準記録突破というのが条件としてあったと覚えています。(うろ覚えでごめんなさい)

以上、僕が体験したパラリンピックへのプロセスです(これ以外にも沢山の制約等はあります)

今回、ラオスへ来てアセアンパラゲームを観戦し、レベルの高さを垣間みて何か不思議な気持ちを持ち続けていました。

よくよく考えていたら、アセアン地域の人がIPCの国際ランキングに反映されていない事が不思議の源でした(反映されている人もいます)

そうなんです。
アセアン地域の方々は国際クラス分けを取得することが出来ないのです。
国内で開催されることなど皆無。
外国まで行けないのです。
日本人からすれば、中国やドバイは確かに高額ですが何とか出来る経済状態です。
アセアン地域の方々にとっては…

となると、国際クラス分けを取得・維持出来ない…
という事は、パラリンピックの道が閉ざされるという事に繋がります。

もしかすると、特別ルールや別枠のようなものが存在するのかもしれません(この辺はまだ勉強不足でこれから調べる必要があります)。

国際クラス分けの取得・維持…
自分目線でしか考えられませんでしたが、ここへ来て新たな視点で新たな問題・課題が見えました。

確かに、20〜30万円なら年間収入以上…
何故?国際クラス分けを取らない?など、気軽に言えません。

何とかならないのか?この矛盾点。

本日もご覧頂きありがとうございました。

多謝、羽根。

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