2016年11月12日土曜日

パニャニャン

爽やかな朝を迎えたラオス、ヴィエンチャン地方です。
いい季節だと思います。日差しは強いですが、湿度が低いので過ごしやすいです。

だいぶ悩みました…まあ、どうでもいい悩みですが…。
雨期についてです。
どういう訳か、数週間も降っていない雨が、このブログに雨期は終わった趣旨を書くと雨に見舞われます。
前回など、断言したてし……。

三度目の正直と言った所でしょうか…。まあ、こんな所で運を使う必要もないので温存しときます。と、言い訳をしておきます。

さて、どうでもいいことから話題を変えて、練習のことについて…
先々週に、選手から練習をキツくしてくれ!との要望があり量はさほど増やさず、負荷を上げました。
具体的にはインターバルを短くしました。日が暮れるのも早くなったので時間短縮にもつながり、一石二鳥です。
視覚障害の選手ですので、多少でも暗くなってくると接触の危険が高まります。
グランドは一般開放で、ルールを知らない方も大勢来ています。(ここでは、良し悪しは別問題とします)

なるべく明るく、人の少ない時間帯に全力疾走の種目を行うようにしています。
本来なら、200mもタイムトライアルをしたいのですが、上記の状況から余程、タイミングが良くないと実施できません。その辺を上手くやりくりするのが腕の見せ所と言った所でしょうか。

そんな中、エースのゴンくんが脚を痛めてしまいました。
幸い、肉離れまでは行かず一安心ですが、彼始め、選手全員にとっても初めての経験だと思います。(今までは、定期的に練習する(出来る)環境下ではなかった)

週明けに痛みが軽くなったので走ろうとしていましたが、一週間の安静を言い渡しました。補強などを行おうとするも、今は安静が必要なのでダメだと伝え見学をすることに…。(本当は大丈夫だと僕は判断しましたが、今後を見据えて今回の処置に)
その翌日、見学では面白くないので練習へは来ませんでした。そのこと自体は全く問題ないのですが、せっかくの機会ですので、その次の日に彼にコーチ役をお願いしました。

ドリル〜走練習まで任せて、僕は砂場で幅跳びを見ていました。
なんか?選手が結構走ってるな〜と思い、聞いてみたら200m×5本だそうです。
きついな〜と選手と話し、ゴンコーチはキツイな〜と笑い話を…。

起きてしまったことは仕方なく変えられない出来事ですが、ここで何を得られるかで今回のことが良かったのか、良くなかったのかの分かれ道だと思います。
一般的に失敗と言われていることは、失敗をそのままにしておくからで、そこから何かを得ることが出来れば、それは失敗ではなく気づきのチャンスだったんです。
それを僕は身をもって経験、体験しているので、上手く伝えられるように頑張らないと…。

少し脱線しました…
金曜日は恒例のタイムトライアル。
怪我、気候、各人の都合で短短距離は2名、中距離は1名でしたが実行しました。
そんな中、ポン選手が気をはきました!
30,50,70,100mの全てで自己記録更新。
前回のアセアンパラ@シンガポール大会の結果に照らし合わせると、100mでは二位相当、200mでは三位相当です(電気計測に換算しても)。当然、次回のマレーシア大会はレベルは上がるでしょうし、一筋縄では行かないことも理解しています。

彼女は前回のアセアンパラでT11からT13になったのですが、これが非常にラッキーであった。ただ、戦略的に言って、アセアン地区はこのT13クラスが非常に狙い目。参加人数も少ないしレベルも高くない。世界的に見てそれでいいの?って思う人もいるかも知れませんが、世界はアセアンの次です。いきなり宇宙を見ても余りにも遠すぎます。千里の道も一歩から、と言った所でしょうか?

男子も、いい感じで記録は上がって来ています。
ゴンくんも100mは決勝に残れる記録です。
ですが、男子はクラス分けで変更される可能性があります。選手にもその辺は伝えてあり選手も納得しています。女子同様にT13クラスがレベル的に高くないので、クラス分けが楽しみでもあります。とは言え、我々の行うことは変わることがないので、少しでも自己の記録との戦いです。出来ることの全てを行い、アセアンでラオスの存在感を示せれば嬉しいですね。(T12クラスのレベルは高い)

選手は頑張っています。
写真は、スタートダッシュの練習時に一緒にやれせてくれ!と言って一緒にやったラオスのプロサッカー選手(カメルーン)。サッカー選手はダッシュの技術など皆無だが、身体能力の高さでゴンくんと競っていた。





















与えられた状況で精一杯努力する。
上を見てもきりがないし、下を見てもきりがない。

あっ、表題の”パニャニャン”ですが、ラオス語で”一生懸命頑張る”の意味です。

本日も、長文ご覧頂きありがとうございます。
多謝、羽根。

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