2017年6月17日土曜日

パワーリフティング

相変わらず、雨期で蒸し暑さの強いラオス・ヴィエンチャン地方です。
本日は、専門外の競技について少し触れたいと思います。

パラスポーツにパワーリフティングもあります。
基本的には、他人より重たい重量を上げた選手の勝ちになります。
パラスポーツでは、ご存知のように障害別でクラスが分かれます。
通常ですと、下肢障害でも様々なクラスに分かれます。
(細かい説明はここでは省きます。)

ですが、この種目では体重別になりますが、下肢障害という一括りです。
片脚がない人等と脊髄損傷の人が体重別ですが同じクラスです。

何が重要かというと、脊髄損傷の人は腹筋が効きません。(例外者も当然います)
片脚がない人等は、腹筋、背筋と効きます。

この差は大きい。
お分かりですよね。この差!!

パラでもアジアは強い書目の一つです。
特にヴィエトナムは秀でているとのことです。
ラオスも前回のリオ・パラでは唯一の出場者でADDPで働いている「ピア」選手が6位に入賞しています。
アセアン地区でも十分通用する種目なんです。

ここで、下肢障害者なら誰でもOKが非常に大きいのです。
東南アジア地区は「ポリオ」の患者が非常に多くいます。
日本はいませんし、世界的に見ても少ないです。
ポリオの選手も同じクラスなので有利なんです。
(ここでは、ポリオ自体の問題は不問とします)

そこで、日本から講師の城さんをお呼びして、今回初となるワークショップを開催しました。
ここでも、重いものをあげる力以上に重要で必要な戦略や、技術などの知識を教えていただきました。
(僕はオブザーバー的に参加)

記録も残し、審判の判定も必要になってくる非常に戦略性の高い競技です。
戦略や技術を教わり、ただ漠然と重たいものをあげるに集中していた選手たちには非常に有意義になったのではないでしょうか?

それと、城さんが行なっている実際の練習方法も公開して頂き、この面でも非常にわかりやすく選手はもちろん、コーチ、監督候補の方々にも有意義だったと思います。

城さんも、力はあるが戦略・技術面で知らないことが多くありその面でだいぶ失敗しているのが想像できるとも仰っていたのが印象的でした。

僕もこの競技に触れることができてとても勉強になりました。
やはり、実力と知識の両方を兼ね備え行かなければとも改めて思いました。

情報面でも差別が少なくなるように少しでもお役にててることができれば嬉しいです。

今回、講師をしていただいた「城」さん。
57歳にして現役で東京パラを目指しています。
お顔からは想像できない(笑)穏やかな人です。


本日もご覧いただきありがとうございます。

多謝、羽根。

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