すっかり春めいてきました。
春を通り越して初夏を思わせる今日この頃です。
春が短くなり厳しい夏が長くなるのかな?なんて
寒いと文句を言い、暑くなっても文句を言っている
本当にわがままな人間の私です。
昨晩、TVを観ていて、ある方が呟いたと言うか、発した言葉にハッとしました。
「一人で出来ない事は行わない」
あ~~~ぁ。
そう言えば、この言葉でここまで来たな~と。
受傷後、ある仕事に就きました。
スーツ着用で、ネクタイです。
片手でネクタイが結べるか?が
さしあたっての最重要課題でした。
他の人にネクタイを結んでもらうと言う選択肢も当然あります。
ですが、僕の場合は前記してますが「一人で出来ない事は行わない」
の方程式を仕事でも当てはめました。
結論から言えば片手でもネクタイは結べました。
なので、その会社へ就職する決意をしました。
ネクタイを結べなければ、就職はしなかったと思っています。
諸事情でその会社は退社するという結論に至りましたが…。
誰かに頼れば出来るという事が嫌いなようです。
頼らざる得ない場合は確実にあります。
そこは否定しません。
ですが、必要最小限度の事(各人で最小限度も違うでしょうが…)は自分で出来ないと意味がないと考えています。
ネクタイの件で言うと、誰かにお願いしていると外出時に着替える場面はどうするのか?など、様々な事を考えました。
そこまで考える必要があるのか?と言う意見も当然あるでしょうが、その辺に関しては性格なので仕方ないでしょう。
そんな事をず~と考えて実行していくと、出来ること、出来ない事がはっきりと見えてきます。
時間がかかるが出来ること…
例えば、洗濯物を洗濯ばさみに挟んで干す…これは、結構イライラし、時間も健常者からすれば3倍程度の時間を要します。
時間をかけても出来ないこと…
例えば、靴紐をきつく結ぶこと…これは、ただ結ぶということなら何とか出来ますが、縛るということになると出来ません。
ここで諦めるという選択肢も当然あり、靴は紐タイプではなく、マジックテープタイプを選択するという事もありますし、現に陸上のスパイクなどは愛用しています。
ですが、マジックテープだと選択肢が余りにも少ないんです。
例えば、三段跳や走幅跳用のスパイクになると、マジックテープタイプはありませんし、アップシューズも過去は多少ありましたが、現行モデルは1種類ほど(?)です。
どうしても、紐タイプを履きたいと思うと試行錯誤するんです。
最初は簡易的な物から始まり、不具合が出てきて、何回も考える。
考えて調べると意外と見つかるんです。
今、僕は紐タイプを愛用しています。
しっかりと縛ることが出来ています。
先日、Facebookで見かけましたが、オリンピックの前にパラリンピックを開催するという案。
障害者が利用しやすい物は誰が使っても楽で便利なんです。
例えば、車椅子ユーザーがストレス無く上の階などへ行く。
電車に乗る際もいちいち駅員さんへ伝えなくても乗れる。
上記ですと、高齢者や、ベビーカーユーザーにも全く当てはまります。
以前、オリンピック開催で日本は何が出来るか?のプレゼンでも発表しましたが
障害者がストレスフリーと言う事は万人に優しいのです。
当然、全てが実現可能とは思いませんし、不可能だとは解っています。
ですが、僕個人のように出来ないことを明らかにすることにより解決の糸口が見出せるのも確かにあります。
ちょっと話が逸れましたが…。
そんなこんなで「一人で出来ない事は行わない」を心に強くもちここまで進んできました。
その甲斐あって、一人で暮らすこと、海外旅行へも何の問題もありません。
今回、母親の命日に手続きを終えました。
何かの縁みたいのを感じざる得ません。
僕だけの問題ではないので正式な決定はまだ未定ですが、自分のなかではこの日です。
「一人で出来ない事は行わない」を心掛け実行してきた結果です。
今後もきっと精一杯、突っ張って残りの人生を歩んで行きます。
頑張って寿命まで生きますよ ε- (ー ^ )
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